源宗寺本堂と「木彫大仏坐像(平戸の大仏)」の概要1


 

熊谷市指定有形文化財(彫刻)「木彫大仏坐像」(平戸の大仏)の概要

熊谷市平戸に所在する源宗寺(熊谷市平戸642)は鴻巣の勝願寺末寺である。
藤井家に残される源宗寺過去帳によると、開基は祖先の藤井雅楽之助が行い、源宗大法師によって開山が成されたことが伝わる。

本堂には熊谷市指定有形文化財(彫刻)「木彫大仏坐像」二体が安置されている。大仏の背丈(高さ)は約3.5mあり、木造寄木造のものとしては規模も大きく、埼玉県内最大規模で、全国的にも希少なものと言える。
平戸の地名を冠して「平戸の大(おおぼとけ)」と称されている。

内陣の蓮華座上に祀られる仏像は、正面右側が薬師如来坐像、左側が観世音菩薩坐像となる。
薬師如来では禅定印に持つ薬壷が無く、また、観音菩薩では左手に持つ蓮華が失われているが、全体的な造形美が維持されている。

昭和30年頃に確認された堂内棟札によると、仏像制作に関しては仏師である頓誉宗円と江戸弥兵衛が担い、漆塗り・金箔押しを塗師である中西村の弥兵衛と沼黒村の太兵衛が担当したとされる。

源宗寺は官や当時の権力者による支援を受けずに建立を果たした私寺であり、江戸時代に「平戸の大ぼとけ」として近村の人々から大いなる信仰を受けた。
特に二体の胎内に蔵されていたとされる秘伝書が神経痛の妙薬として知れ渡り、昭和40年頃までこれを求める人々が絶えなかったといわれている。

また、目の妙薬を販売していたとの伝承も残る。
なお、所有者の藤井家が現在に至るまで継承してきたが、僧侶を配置しなかったために、江戸時代後期より近隣の久下にある東竹院が仏事を担っている。

 


 

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