源宗寺本堂保存修理事業ご協力の御礼とご報告

源宗寺本堂保存修理事業ご協力の御礼とご報告

新年あけましておめでとうございます。

皆様には、お健やかに新年をお迎えのこととお喜び申し上げます。
熊谷市指定有形文化財「平戸の大仏」収蔵施設・源宗寺本堂の保存修理事業につきましては、一方ならぬご協力を賜り心より御礼申し上げます。

1.事業活動の現状について

コロナ禍の影響により一時活動を中断していた「平戸の大仏」収蔵施設・源宗寺本堂保存修理事業ですが、昨年7月再開し、同11月仏像仮安置の為の仮小屋建築が始まりました。

12月1日には東竹院岸御住職様により撥遣式が行われ、同月23日には“薬師如来坐像”と“観世音菩薩坐像”の2体の仏像を旧本堂から仮小屋へ移設しました。仏像や本堂の経年劣化が激しく移動に必要な仏像養生は困難を極めましたが、吉備文化財修復所の牧野先生をはじめ関係者の皆様のご尽力により何とか仮小屋に移動安置することが出来ました。

旧本堂は、1月の上旬から中旬にかけて全部解体する予定です。その後、熊谷市の埋蔵文化財の調査を経て、2月の上旬から中旬にかけて新本堂の工事着工予定です。

2.寄付金の募集状況

お陰様にてコロナ禍からの事業再開後も大勢の方からご寄付を賜り令和2年11月30日現在の寄附金総収入額は、2,938万円となりました。熊谷市からの補助金500万円を加えると3,438万円になります。

3.建築費、総事業費および完成予定等

既報のとおり、資金の関係から、現在の本堂の特徴のひとつである二重屋根、内回廊等の再現を断念し、本堂本体建物工事費を約3,500万円に抑えることとしました。しかしながら、仏像2体の経年劣化は甚だしく、現状では、新本堂への搬入さえも不可能です。よって、この仏像2体の最低補強修理をしなければなりません

また源宗寺境内地は、接道公道より数十センチも低く、防災上、境内地の土盛り外構工事も予定しております。これらの事業規模は、これからの寄附金収納状況に応じて決めたいと考えております。

なお、本堂建物の完成は令和3年10月頃、その後11月に土盛・外構工事、附属設備の設置を行い、令和3年12月又は令和4年1月の入仏落慶法要を目指しております。

4.最後に

一年前に発生した新型コロナウィルス感染症は、人類史上稀に見る惨禍となり、世界史に長く刻まれるであろう事態になりました。
奇しくも、このような年に、人々の健康と誓願成就を祈る薬師如来と観世音菩薩の収蔵施設である源宗寺本堂が再建されることは、誠に感慨深く、ご協力を賜りました皆様のご厚情に深く感謝申し上げる次第です。

今後とも皆様のご理解とご協力を賜りますよう何卒宜しくお願い申し上げます。
最後になりましたが、皆様のご安寧とご多幸を心よりお祈り申し上げます。

令和 3年 1月 1日
源宗寺本堂保存修理委員会
会 長  木島 一也
委員長  藤井 利枝